塾に行かなくてもいいのか?不安な親が知っておきたいこと

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学校の授業だけじゃ将来の受験についていけない。

塾に行かせるのが最近の常識。お隣さんも行かせている。

でもウチはあまり余裕がないし…それにウチの子はのんびりしているから塾に行っても効果があるのかどうか…

ゆとり教育をきっかけにまた塾への視線が熱くなっていますね。ゆとり教育が廃止されてからも、学校の授業だけじゃダメと教育熱心な親御さんはやはり多いです。

しかし事情や何かスッキリしない思いから子どもに塾に行かせるべきかどうか悩んでいる親も多いのが事実。

では本当に塾に行かせる必要があるのか?それを整理してみませんか?

塾に通わせる目的は成績アップだけでしょうか?

みなさん当たり前と思いつつもの100%安心できないことが、塾に行かせたからといって確実に学力が伸びるとは限らない、ということではないでしょうか?

そりゃそうですよね。子どもが塾の内容についていけない、やる気がない、塾の雰囲気に合わないなどいろいろあるでしょう。高い月謝を払った割に成績が上がらないなんてよく聞く話です。

それでも親としたら塾に行かせたほうがいいのかと悩みます。

それって、正直な話もう子どもの立場からズレていますよね?親のあなた自身の不安をどうにかしたいだけじゃないでしょうか?子どものためといいつつ。

こういう聞き方をするとムキになって反論する親も多いのですが、見方を変えればそういうことなんですよ、実際に。

ただ言いたいのは、塾に行かせるべきかどうかを、成績が上がるかどうかだけで捉えてはいけませんよ、ということなんです。なぜ子どもに塾に行かせるかどうか悩むのか?それは絶対に子どもの将来のためであるべきです。

となると、塾に行かせて成績が上がると仮定して、果たしてそれ以外にデメリットがあるのかどうか?この点を子どものために考えてあげるべきではないでしょうか?

塾に通う=成績アップは思っている以上に違う

塾で成績アップするかどうかは、子どもと塾の相性、子どもと先生の相性、塾の方針…いろいろなものが絡んで、必ずしも成績アップが保証されているとは限らない…というのは親なやら感じていること。

しかし成績が上がるであろうという期待のほうが強く、塾に行かせないという選択肢に不安が残ってしまいますよね。

でも以下を見るとどうでしょうか?

通塾率全国順位(平成27年)

第1位 東京都
第2位 神奈川県
第3位 兵庫県



第45位 青森県
第46位 岩手県
第47位 秋田県

全国学力小学生テスト・平均正答率

第1位 秋田県
第4位 青森県
第8位 東京都
第17位 岩手県
第19位 兵庫県
第35位 神奈川県

塾に「やらされている」子は成績が伸びない

上のデータを見て「!?」となった人は多いのでは?

そう。通塾率が最下位の秋田県がまさかの正答率1位。青森県も第4位と好成績。

通塾率No.1の東京都も正答率8位と悪くありませんが、通塾率No.2の神奈川県は正答率35位。通塾率No.3の兵庫県が正答率19位と沈んでいるものと比べると、通塾率と成績が必ずしも連動していないことが分かります。

この違いについてはっきりと証明されていることはないでしょうが、私が考えるにこれは「詰め込み学習」、ただ「こなすだけ」、「やらされているだけ」の塾学習になっている子が多いからだと思います。

やはり東京や神奈川は秋田や青森より都会なわけで、人口も多ければ塾も多いですし、都会の空気、学校に入れば学歴を求める傾向になります。なので塾通いになる確率は高くなります。

ただ、子どもの性格によって塾通いが向き不向きがあったり、成績アップの性格が強い塾が都会に多いなど、その子にとって合っていない塾通いが多いのも事実でしょう。

さらに、一見真面目に塾で一生懸命勉強しているようで、実はただ「作業」をしているだけの子どもが多いという事実もあります。

本当に学力が身につくには、絶対に「やらされている」「こなしている」だけではダメで、自分で問題点を見つけ、自主的に問題に向かい合う姿勢が必要です。

仕事でもそうですよね?

新入社員が上司から言われたことだけをこなしているだけなら、その社員はまず出世しませんよね?出世する社員は自分で問題点を見つけクリアしていく過程があるはずです。

都会の塾通いにはこれら問題があることから、塾に通う=成績が上がるとは言えない事実が見えてくるのです。

【実体験】塾通いで定期テスト上位。でも実力テストは真ん中

私も塾通いしていました。小学生の真ん中あたりから中学までです。

当時は中間、期末テストでは平均80点以上を毎回取り、90点台の科目も多くて周りからは勉強ができるタイプに思われていたはずです。

しかし、中学のときにあった年に1回か2回かの実力テストはさっぱりで、学年全体順位でちょうど真ん中くらいです。

なんで?

と当時は思っていました。塾に通ってあれだけやっているのに、中間期末は高得点なのに、なんで実力テストはダメなんだと。

高校受験をきっかけに変わった塾通いの効果

私の通っていた塾は個人経営の小さな塾でした。

個別指導だったのですが、結構厳しくて泣きそうになったこともあります。

ただ今思い起こしても、そんなに勉強のコツ、解答のコツみたいなものを教えてもらった記憶がありません。塾で「あ、そうなんだ!」という体験の記憶がないのです。

ただ高校受験を意識しだして頃から、落ちて恥をかきたくない!という気持ちが芽生えてきました。

代々木ゼミナールの模試をよく受けていたのですが、自分より頭が良くないと思っていた同級生に合格判定でボロ負け連発。小馬鹿にされて腹立って何とか見返してやると思ったのが多分きっかけです。

それからというもの、自分の弱点を見つめるようになりました。やはり英語の長文が頭に入らないのは、文法がどうこうの前に単語、熟語を覚えていないからだと英単語の暗記に勤しみました。

また数学は苦手な方で、間違えることが嫌ですぐに解答を見てお茶を濁していたのを、正々堂々と間違えて間違えまくることで問題と向き合うようにしました。それで、解説をよく読んで、同じ問題を繰り返しやり、解説に書かれていない自分だけの解釈を加えて納得して実力をつけていきました。

こうしたことがあり、無事に志望高校に合格したのですが、中学3年になると塾はただの自習スペースになっていて、塾の先生も問題を与えるだけみたいになっていたと思います。

なので私の学力向上において、塾が決定的な役割を果たしたかといえばノーです。

ただ勉強をするという癖、環境が手に入ったという点ではかなり大きいです。全く塾に行っていなかったら、このような結果になったかは結構怪しいです。

しかし、覚醒したきっかけにはなっていません。塾に行く、通うというのは、ただそれだけで成績が上がるものではないということを私も実体験しているのです。

塾はこっちから利用してやろうじゃないと無駄

本当に一人ひとりの学習状況に寄り添い、さらにその子の「そうなんだ!」となる鍵を見つけられる先生がいる塾なら言うことないでしょう。

ただそんな環境が手に入る確率は稀です。人との巡り合わせのレベルなので。

でも塾はそうでなくても効果はあります。ただし、やらされているだけだと、私のように実力が身につかない、つまり偽りの定期テスト優秀者になるだけです。

テストの出題範囲をただ潰すだけ。暗記するだけ。そんな作業でしかなかったため、私の学力は全くと言っていいほど向上しなかったのです。

ただ塾に行き、周りに遅れないようにこなし、付いて行く…

その作業は一見学力が身についているようで、実は流されているだけなんです。だから全国学力テストみたいな場面で成績が伸びないのです。

塾はその子にあった塾でないと効果がないと言われるのはそのためですが、仮にペースがその子に合っていても同じです。のんびりボーッとただこなしているだけだと同じく成績は上がりません。

塾にやらされてはいけません。こっちから利用する、塾の環境を利用する姿勢でないと効果は出ないのです。

なぜ秋田や青森など田舎のほうが成績が上がるのか?

それにしても秋田や青森など日本の北の方の二県が優秀なのはなぜなんでしょうね?

完全に想像ではありますが、都会の子どもたちより自主的に物事を考えやすい環境にあるせいなのかな?と思っています。

私が繰り返し言っている勉強で重要な事は、何が問題点なのか?どうすれば解決できるのか?何をすればよさそうなのか?これらを自分で自主的に考えられる力です。

東京のように都会にいると、子どもにとっては情報過多と思っています。大人の姿、見本、やれること、体験できること…あらゆることが豊富で高水準です。逆に田舎に行けばそれは薄まります。

田舎と言っても東京にも田舎があるようにあくまで中心部の話なのですが、秋田や青森だと東京など都会より、子どもの周辺にある情報がいい具合な分量なんだと予想しています。

つまり、子どもが自由に自分で考える余地が生まれやすいということです。

これが都会では生まれにくい。さらに塾に妄信的に行かせることでそれが加速してしまっているのでは?

親も都会だと子どもの自主性を奪いやすい

都会ほど答えというものが凝り固まっている傾向があります。自主性ではなく統一性がはびこっています。

そして何より、親が冒険できない。これが大きいのではないかと。

都会は人口密集度も高く、お隣りご近所さんの目も多くなります。どうしても他の家庭、一般家庭のことが気になりやすくなり、自覚がなくても大勢の人が取る選択肢に流されやすくなります。

クラスの子の多くが塾に行っている、同じくらいの収入、暮らしのレベルであるあの家庭が塾に通わせている、周りの子が塾に行き始めた、◯◯の塾がいいらしい…

と、本来子どもの性格や現状などを重々考えて行動に起こすものが、自分の家庭以外の要因で進んでしまうこともあります。

その点、おそらくは秋田や青森だと、うちの子はうちの子と自主性を保ちやすいのではないかと。

もちろん秋田や青森には都会にない住みにくい部分もあるでしょう。だいたいどこも独特の文化や風土、風習などで気が重い、やりづらいことはあるものです。

ただ子どもの学習という面においては、親も子どもも知らない間に強制されるような情報過多が少ないという点で、学習塾に通う子が少なくても秋田や青森は小学生の学力が高くなっているのではないかと思います。

そしてそれは、同時に家庭学習がうまくいっている、難関学校の受験などを除けば、家庭学習で十分塾の学習に劣らないものが身につくということが想像できますね。

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