小学校・高学年の家庭学習方法~問題を解くセンスを身につける時期

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小学校の高学年での家庭学習についてお悩みではないでしょうか?

低学年のときに比べて学ぶことが中学生の内容に直結するようになります。遊び感覚で解けていた問題が急に難しくなって壁に当たる子も出てきます。

その壁に当たると中学生以降の勉強でとても苦労します。それを回避できるのは塾でも家庭教師でもなく家庭学習です。家庭学習だけで十分中学生の勉強に繋げられる学力基礎をつけることができます。

低学年と高学年の勉強内容の違い

家庭学習内容について見る前に、まずは低学年と高学年の問題の違いについて見てみましょう。

感性・興味で解けなくなる

低学年の間は、子供らしい感性と底を知らない興味・好奇心だけで解ける問題が中心です。しかし、高学年になるとそれなりに学問になってきます。

この壁に当ってしまう子がいます。すると、ストレスを感じていなかった「問題を解く」という作業が急に嫌になってきます。同時にそれを解けるようにできる授業も嫌になってしまいます。

思考能力を身につける時期に入る

感性や好奇心で解けなくなってくる高学年。ここから必要になるのは思考能力です。ここがこうだから…次はこうなるはず!という簡単でも理論が必要になります。

小学校高学年から勉強ができるできないの差が大きく付くのは、この理論展開ができる子とできない子に分かれるからです。一度つまづくと一気に苦手意識がつき、どうにも取り戻せなくなる人生の勉学ターニングポイントとなります。

理論展開力を養う家庭学習のポイント

1.理論展開に集中できる環境を与える

家庭学習と塾の最大の違いは、問題を解きはじめるまでの準備時間です。塾について座るともうやるべきことが決まっていて、あれこれ考えずに問題を問いたり授業を聞くことになります。

しかし家庭学習はそのようなスイッチが入りづらい欠点があります。高学年になると周りの同級生の成績も意識しだします。塾だと自然にライバル心も出てきて、解こう!とする意欲が出ます。でも家庭学習では親しか側にいないため、解こう!という理論展開をしようというスイッチが入りづらいのです。

だから家庭学習では、他の要素で問題を解こうとするスイッチが入りやすい環境を親が作らないといけません。家庭学習が上手な過程はココがうまいのです。

2.勉強時間を10~15分にする

塾と違い家庭学習では自宅が勉強場所なので集中力がほとんど出ません。家庭学習は勉強時間で質は決まりません。内容です。勉強時間は10~15分からスタートして、子どもが自主的に伸ばすようなら伸ばすスタイルにしましょう。

3.正解しても間違っても問題の背景を伝える

家庭学習で大事なのは、なぜ?だからこうなった!という理論展開による納得、問題から正解までの細い道筋をたぐり寄せる力を身に付けることです。

塾は半ば強制的にこれを身につけさせますが、本当は家庭学習でこの土台を作ってやったほうがその子の将来のためになります。この力が地でつくと大学受験のときも全然苦労が違ってきます。

そのためには、問題を解いて合っていても間違っていても、その問題がなぜ問われたのか?なぜその答えになるのか?その問題背景を分かりやすく伝えてあげることです。

これを繰り返していくと、問題の前で固まってしまうことがなくなります。問題には必ず背景があることを覚えると、自然とそこから正解への糸口を見つけそうとするからです。

一般家庭の親はどうすればいいか?

どうでしょうか?できそうでしょうか?これら条件をうまく親が用意してあげれば、お子さんの学力基礎は大幅に上がります。中学生になったときに置いていかれるかどうかは、高学年の家庭学習にかかっていると言えます。

本当は授業だけで十分なのです。でも、週に数日でも1回10~15分の家庭学習を付加させるだけで、親子ともども将来楽できます。

では一般家庭の親はこれをどう実現すればいいのでしょうか?

1.簡単ですぐに始められる教材を用意する

難しい教材はいりません。また規模の大きな教材も不要です。子どもにストレスを与えはいけません。こんなにやらなくちゃダメなの?と感じさせる分厚いテキストや、毎月積み上がるような教材は不要です。

子どもが教材を手にしたら、もう問題なり勉強する部分が目に飛び込んできて、あとは手と頭を動かすだけくらいの状況を毎回作ってあげます。

2.間違えることを恐れさせない

問題を間違えた痕跡を問題集に残させるようにします。間違いまくってもいい、間違えることは怖くないことを染み込ませます。これは塾では不可能なので家庭学習ならではの効果です。

3.正解でも不正解でも理由を聞いてあげる

  • 早く解けたんじゃない?これってどんな風に解くの?
  • これ解けたんだ。じゃあここが逆だったら解ける?
  • 結構難しい字書けたね。この熟語の似た言葉って知ってる?

何でもいいです。子どもが勉強した痕跡から、お父さん、お母さんにも教えてよというニュアンスで理由や、さらなる質問を投げかけてみてください。子どもはできたことを誰かに教えたい、伝えたい、認めてもらいたいのです。これも塾より親による家庭学習のほうが子どもの期待に答えてあげられます。

まとめ

小学校の高学年は頭で考えて問題を解くという最初の時期で、かつ一番重要な時期です。この時期に養われた理論展開、問題の裏を探る癖は、中学生以降から大人になっても生き続ける力となります。

塾は勉強ができるようにはなりますが、半ば力技な部分もあるため、意外に中学生や高校生で失速する子も多いのです。周りの家庭の子どもと自分の子どもを比較ばかりせず、今その子に必要な学力の地盤を作ってあげましょう。

今しかありません。小学生の高学年はこれからその子が楽しく、そして可能性を広げていけるかどうかのターニングポイント。それを大きく後押しできるのは塾でも家庭教師でもありません。その子の勝負(受験や就職)はまだ先です。周りとの差に焦らず、将来のための地盤を作りましょう。

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