子供の学習スタイルはいろいろですが、テスト前だけ頑張る子は結構多いです。
例えば定期テストの1週間前だけ、もしくは一夜漬けとか。
かく言う私がそうで、普段は勉強とかしていませんでした。予習、復習とかした記憶がありません。
確かに予習・復習を毎日したほうが学習結果は良くなるでしょう。でも、それでは子供らしい生活にならないと思います。そういう同級生を見てきましたが、勉強ができる反面、今思えば幸せだったのかどうかまでは分かりません。
毎日勉強していた同級生の将来はバラバラだった
一人は一流企業に勤め幸せな家庭を気づいていると聞きました。
違う一人は、高校の進学校に余裕で合格後、勉強についていけずドロップアウト。その後の話は誰からも聞きません。
毎日勉強することはいいことです。でも子供にとっていいのか悪いのかは決めつけられません。自主的だったり、適度な内容ならいいでしょう。でも学校から帰ってきて勉強漬けというのは、子供自身が東大に行ってJAXAのロケット開発に携わるんだ!という目標があればいいでしょう。しかし親の希望だけでそうなっているならどうなのかな?と思います。
だからといって、毎日勉強するのがダメ、子供を不幸せにすると言っているのではありません。毎日勉強したほうが子供の将来が安泰と決まる、その可能性が高まるというわけでもないというのが本題です。
テスト前だけ勉強するタイプの将来
テスト前だけ勉強してそこそこの点数を取る。まさしく私だったのですが、テスト範囲が広くなるとダメでしたね。
学期末、中間、期末はいけるんです。でも実力テストや抜き打ちテストはダメ。
要は、出ると分かっている範囲が狭ければ点数が取れるという具合。
でも、高校はまあまあの一応進学校と言えるかな?という私立高校。
大学は関西の同志社大学と立命館大学に現役で合格。
その後、資格試験は宅地建物取引士、行政書士、司法書士と合格しています。
司法書士以外は一発合格です。司法書士は働きながらです。
頭がいいといい切れるレベルではないですが、世間的にはそれなりにデキている方だと思います。自慢するのは無理ですが。
司法書士試験なんかは直前だけの勉強で受かりませんが、なんだかんだで受かった年は数年の受験回数の中で最後の半年だけ異常に集中して勉強していました。
やはりどこまで言っても直前集中型のようです。
直前集中型は実力派になりづらいですが、このように大人になってからダメというわけではありません。案外と立ち回れます。
このあたりは性格なのかもしれません。
ですから、子供に毎日勉強させないとダメってことはないのでは?
直前勉強タイプは仕事の困難を解決しやすい?
自分で言うのも何ですが、仕事で問題に直面したり、一つ一つのプロジェクトをこなすのはあまり苦になりません。
なぜなら、今までの試験・テストがみんなそうだったからです。
そういうときの前は集中できるし頭が冴えるんです。
だからといって、毎日勉強できるタイプが劣るわけじゃありません。比べたこともないのでそれは分かりません。
ただ言えることは、直前勉強タイプは何かとうまく立ち回れる、力を入れるべきところで力を入れることができ、ストレスをずっと溜めずにやれたり、要領よく仕事ができる可能性があると思います。
私は仕事で抑えるべきポイントだけ抑えて、そこさえミスらなければ大事にならない、もしくは軽く挽回できるというのを意識してやっていることが多いです。
仕事のレベル自体は周りに勝っているとは自信を持って言えませんが、我ながらうまくやっている方だと思います。
つまり、能力以上に自分の能力を見せている、もしくは潜在能力を引き出していると言うか、瞬間的に能力を高めているような感じです。
テスト直前だけでも結果が出ているならO.K.
テスト直前だけ頑張って何も結果が出ていなければスタイルが合っていない可能性がありますが、これで点数が取れているなら特に問題ないのではと思います。
無理にスタイルを変えさせるより、結果が出ているなら子供ながらにいろいろ考えて改良していきます。私もそうでした。次はこうやったほうが楽だとか、テスト直前でも夜は2時までに寝たほうがいい、それ以上は限界とか。
でも結果が伴っていないなら、親が修正した方がいいでしょう。努力して結果が出ないのはつらいです。大人でも嫌になるのですから、本来勉強なんてやる意味を感じられない子供ならなおさらです。
自分の子供の頃を思い出すと、
「すごい集中してるね」
母にそう言われただけで嬉しかったです。結果を褒められるより、頑張っているというのを見てくれていたのが。
正直、結果は自分で喜びを感じられますし、親にそこを褒められるより過程を見てくれているというほうが嬉しかったですね。
仕事でもそうじゃないですか。いい成績を上げて嬉しいのは、人に褒められるよりまず自分で「やった」という自覚だと思います。でも努力の過程は自分で評価しにくいですよね。これでよかったのか?まだできたんじゃないかって。
子供も同じ。親は子供の勉強の仕方にケチをつけるより、まずやっている、頑張っていることを知っていると伝えてあげてください。それだけで子供は勉強の仕方も質も飛躍させていきます。
親はあくまで脱線しないようにそっと見守るのが役割です。